はじめに

建物は年月が経つにつれ、老朽化が進行します。特にマンションやアパートなどの集合住宅では、長期間にわたる使用により外観や機能に支障をきたすことがあります。そこで必要となるのが「大規模修繕工事」です。こちらのページでは大規模修繕工事の目的や必要性、そして注意すべきポイントについて詳しく解説します。

大規模修繕工事の目的

大規模修繕工事は建物の寿命を延ばすことと、資産価値の向上を目的としています。具体的には以下のような目的があります。

  • 劣化の防止: 外壁や屋上、バルコニーなどの劣化を防ぎ、雨漏りや腐食を未然に防ぎます。
  • 美観の回復: 外観を美しく保つため、塗装やクリーニングを行います。これにより資産価値の維持・向上が期待できます。
  • 住環境の改善: 給排水設備や電気設備の更新を通じて、住環境をより快適にします。
  • 安全性の確保: 構造的な健全性を確認し、耐震性や防火性の向上を図ります。

主な工事内容

共通仮設工事

足場や仮囲い、仮設トイレ・電気など工事現場全体を安全かつ円滑に進めるための環境を整える工事です。作業者の安全確保と工事の効率化に繋がります。

直接仮設工事

実際の作業に必要な足場や昇降設備を建物に合わせて設置する工事です。作業性を高め、安全で確実な施工が可能になります。

下地補修工事

外壁などのひび割れ・欠損・浮きなどを補修し、仕上げ材の密着性を高めます。防水性・耐久性の向上と美観維持に繋がります。

タイル補修工事

劣化・浮き・剥離したタイルを張り替えたり、再接着します。タイルの落下事故を防ぎ、外観と安全性を保つ重要な工事です。

塗装工事(外壁・内壁・鉄部)

外壁や鉄部の塗装を行い、防錆・防水性能を向上させるとともに、建物の美観を一新します。

シーリング工事

シーリング工事とは外壁の隙間を埋め、建物の防水性・機密性を高める施工になります。隙間を埋めることで雨水の浸入を防ぐことができるのが、大きな特徴です。

防水工事

屋上・バルコニー・廊下などに防水材を施工し、雨水の侵入を防止します。漏水や腐食を防ぎ、建物の寿命を延ばします。

その他整備工事

建物全体の清掃や外構・設備の点検・修繕などを行います。安全性の向上や利用者の快適性を維持するための工事です。

工事の流れ

調査と診断

専門家による建物の調査を実施し、改修が必要な箇所を特定します。

計画立案

調査結果をもとに工事の内容やスケジュールを計画します。

予算の確保

居住者での協議を経て、工事に必要な予算を確保します。

施工

施工業者を選定し実際の工事を行います。

完工後の確認

保証期間内のアフターサービスの確認を行います。

安心のサポート体制

豊富な実績

多くのマンション・ビルの修繕工事を
手掛けてきた実績があります。

専門スタッフによる対応

経験豊富なスタッフが、調査から施工、
アフターフォローまで一貫して対応いたします。

居住者様への配慮

工事中の生活への影響を最小限に抑えるため、
丁寧な説明と対応を心がけています。

大規模修繕工事は、建物の維持管理において欠かせないプロセスです。
適切に行うことで長期間にわたり安全で快適な住環境を提供することができます。
今後、大規模修繕工事の際にはこちらを参考に計画的に進めていただければ幸いです。
2025年、近年の大規模修繕工事の周期は12年~13年に一度です。